特集

上矢作に暮らす人や風景

健康福祉部会

西尾道保さん

取材日 : 2024年5月10日

上矢作の魅力について教えてください。

やっぱり自然が豊か。特に山と川が。今では都会ではなくなっちゃったような、そういう豊かさがある。僕らなんかも子供の頃から、ここで育って、山の恵みとか川の恵みとかそういうものが、この年になってもすごく堪能している。こういう年取ってから特に自分がここで生活してることについては、そういう豊かさについて、幸せなで恵まれているなと思います。

自然のほかには、最近は歴史文化なんかの掘り起こしだよね。地域の中で、僕らは子供の頃は知らなかったような、文化面での掘り起こしをしてくれている人たちがいて、そういうことを知ることによってもまた、自分の住んでいるところに、魅力を感じている。

特に砦の話とか、やっぱり僕らは僕らのその団塊の世代が知っている、その自然の中のことについては、忘れ去られちゃうじゃないかなっていう心配もありますね。だからどっかでそういうものも記録したりとかしていくっていうことは必要かなと思うんですけど。

健康福祉部会の活動は、どんなことをやっているの?

健康福祉部会は、経過からでもいうと、もともとの発足のきっかけっていうのは、平成16年に、恵那市に合併する時に、地域で行われていた、地域のいろんな高齢者に対するいろんな活動が、病院を中心に、医療から始まって、福祉や介護に広がってきたんですけど、そういうものが合併して広域になってどうなっちゃうかということに対する不安があったもので、その当時、上矢作病院を中心として健康福祉センター、福寿苑、社会福祉協議会、壮健クラブ、セルプ上矢作の人たちに、振興事務所も事務局として入って、地域の健康や福祉のものがつながりをこれからも維持していこうということで健康福祉部会は始まった。

この原点にはやっぱり上矢作の人たちが頑張って、作っていった病院をやっぱり安心してかかれる、医療や福祉を守っていく、これからも健康づくり活動や、高齢者や、障がい者などの生活のサポートを、今後も地域でやっていくということについて、みんなの不安があったので、こういうまとまりできたわけです。

活動としては、現在、一番大きなのは、この地域にある、医療や福祉施設とか事業所なんかの連絡体制。民生委員も含めて、地域の実情をお互いに情報交換して、高齢者の不安をとっていく、暮らしやすい生活を守っていくということの情報交換が一番大きな活動です。部会としての活動の中では、健康づくり。いつまでも安心して、ここで元気で生活できるようにということで、ウォーキングなんかの活動をやっています。

活動のきっかけは?

きっかけはやっぱりあの上矢作病院を守る会っていうのがあって、僕も病院や福寿苑にもおり、その活動する中で、合併を迎えたんですけど、その中で僕もそういうものが大事だなってことで、この部会の母体のである地域協議会っていうのを合併時に作ったんですね。各地域にアンケートを実施して、その中で、いろんな課題ということで出されたのが四つあり、キラキラ輝く観光交流、わくわく楽しいふるさと子育て、定住チーム、生き生き元気 自然・産業活性チーム、ほかほか安心健康・医療・福祉チームというのができた。

今形がね、変わってきたんですけど上矢作の部会がそれなりに機能している状況だと思います。

活動の中で良かったことや、大変なこととかがあれば教えてください

印象に残っているのは、やっぱり病院がずっと継続してこられたこと、病院を中心にした、医療や福祉の連携が今も保たれているということがすごく、嬉しいなと思う。

あと、ウォーキングを今やっているんですけど、地域見るとウォーキング活動っていうのはもうずっと最初から、医療センター中心にやってきているけど、やっぱり体の基本ということで、地域ではたくさんの人が歩いている。このウォーキングになかなか参加してもらうっていうのが、人集めがね大変。朝晩見るとたくさんの人が歩いているということで、地域にこういう活動が根付いているなというふうには思います。

大変ながらも活動を続けている思いや、やりがいなどあれば教えてください

自分自身にとっても健康づくりというのは、自分もいろいろ、あちこち、病気を抱える年代になったので、すごくこの活動をやり始めた頃に比べると、今のほうがよっぽどあの自分にも切実な課題だっていうふうに思う。一生懸命ウォーキングをして、血液検査のデータなんか見ながら結果にあんまりそんな神経質になる必要ないんだけど。

一つの目標として一喜一憂しながら、頑張ることをやっています。それは、すごく良かったなと。まあ、活動を続けていことでの思いは、やっぱりどんどん人口が減ってるもんで、もう僕らも高齢者になって、やっぱりこういう活動を引き継いでってくれる人たちがもっと仲間に入ってきてもらえると思うんだけど。僕らの努力も足りないのかなっていうふうに思っている。まあ新しい仲間が入ってほしいなって思います。部会では、どんな活動をしたがいいかっていうことを、みんなであの話しとるんだけど、どうしても専門的な職員が多いもんで、やっぱり一般の人からこういうことやってほしいなっていうようなことがあれば、ぜひ声をよしてほしいなと思います。

目標としては、地域をめぐるウォーキング活動を年何回かを、夏場はとてもできんけど、春と秋が中心なに、各地域をそれぞれ順番に回ってウォーキングをやっていくっていうのが、当面の目標。その時はぜひウォーキングを普段している人たちも参加してもらいたいなと思います。

今度6月10日は下・小田子でウォーキングをします。

今後、春の桜と花桃の時期に、横道、島、本郷を巡るウォーキングをやれたらなと思います。あとは、秋にもウォーキングをやりたい。やっぱり魅力をつくって、その魅力を紹介しながらいくと、地元の人でも、あんまり知らないような情報を掘り起こししながらね。モンゴル村からゴルフ場までがいいコース、いろいろ自然もありモリアオガエルがあそこの池にいること知っている。絶滅危惧種の1種やもんね。そういうのも面白いなと思って、みんなでワーワーやりながらいけたらと思うんです。

あと会員の活動の中では、この日常支援サービスの一覧表を新しい内容に更新した。あれ、わかりやすかった。デマンドバスでは、今は使わなくても、いずれ使って知ってれば使ってもらおうっていう気になれるかなっていうところで、今宣伝とかをしている形になっている。今までみんな便利な生活してきたのでね。

あとやっぱり働く場所もないと。働く場所があるかないかっていうのと通えるかどうかっていうけど、すごく大きい。昔はね、明智とか山岡とか結構みんな、農業や林業をやりながら兼業で行っていたし、職場がたくさんあったから。