特集

上矢作に暮らす人や風景

4月末 快い春の日差しに包まれた、漆原三作地区でのインタビュー

垣内 裕輝(かいとう ゆうき)さん 37歳
(愛知県から移住して8年目トマト専業農家)
地域のまちづくり組織「上矢作地域自治区運営協議会」自然産業部会員として活躍中!

取材日 : 2023年4月末

インタビュアー: 永井さやか

爽やかな初夏の日差しの中、トマトの準備作業中にお伺いしました。

トマト農家になるきっかけを教えてください。

垣内さん:

はい。もともと愛知県の工業大学を出て、自動車部品を作っていたサラリーマンをやっていたのですけど、それが嫌になって。食べることが好きで、関心があったもので、どうせやるんだったらやりたいことやりたいなということで、農業やりたいかなと。
会社を辞めたのはいいけど、なかなか次が決まらなくて、フリーターやって、知人の会社で働かせてもらっていた時に、そこの会社の社長さんと、上矢作の方のつながりで、 石川農園を教えてもらって、それでこの田舎暮らしもいいかな・・と思い。それで(きっかけ)です。はい。
最初は「恵那」とか「トマト」って特になかったです。農業には興味はありましたね。

上矢作に暮らして、よかったこと、大変なのことは?

良かったことは、水と空気がすごくきれい。
水は特にきれいだと思うんですよ。私肌が特に弱くて、冬とかカラダをゴシゴシ洗えないんです。体が乾燥してガビガビになってしまうんで。 こっち(上矢作)に越してきてからは、そんなこと全くないです。全然違う。ここと比べると、愛知県に水は・・・(途中省略)
大変なことは、あんまり・・・。農業をしていくうえで、思うようにならないことはありますけど・・。生活する上ではあんまり。好きでここに来てやっていますし。買い物は遠いけど、まあ不便だと思ったことはないし。その辺は何も。はい。静かですしね。

(上矢作地域自治区の運営協議会にもご参加されています)

はい。皆様から、役が代わる時に、「若いやつお前やれ」っていうノリで・・(汗)どんな思いと言われても・・。 やってみて、部会ごとにどういう人たちがいるという知る機会になります。勉強になるというか。地域の方々知り合う機会が増えますね。

(自然産業部会だと、魚の燻製とか作っていますけど、興味がわいてきましたか?)

ちょうど、トマトが忙しい時期と重なるので、川にはいく機会がないです。
(大変だったことは)強いて言うならば、道の駅の地のもの感謝祭が、真夏の収穫のピークの時なので、キツイ時と重なるので、ちょっと大変かなと思いますけど

上矢作の魅力はなんでしょう?

垣内さん:

水もきれい。静かだし。名古屋に行くのも、その気になったら遠くないですし、街のほうからも近いし。僕は街のほうへ行くのは興味ないですけど。(笑)
田舎のほうなので、いろいろしがらみが多いかなと思っていましたが、思っていたほどそこまできついわけでもないし。(全くないとは言いませんが)それでしんどいと思わないです。
山も近いですし。ここでしかできないことは、やりやすいと思います。

(トマトの閑散期に、狩猟免許を取って)とかもやってます。
イノシシはまだ穫れないですが、シカは穫れました。鹿肉でステーキとかソーセージとか作ってます。それは、趣味と実益を兼ねて。トマトのスキマ時間を狙ってやっています。

昨日も、猟友会の人達と串原の方でカワウを撃ちに行きました。(漁協からの依頼で) トマトと狩猟の二刀流ですね。

今後の展望と他にメッセージがあれば

垣内さん:

これから、畑を増やすか、この面積でやりたい方向性を目指すかは、模索中です。
トマト農家は、自営業なので、自分の腕前に関わってくるとは思いますが、サラリーマンと違い自分のやりたいことができるので、それが魅力です。向き不向きはありますが。

ありがとうございました。