特集

上矢作に暮らす人や風景

朝9時@満開の新田の桜の下で

原田晴明さん(飯田洞)
荒田善美さん(飯田洞) 

取材日 : 2022年4月11日

インタビュー・写真 : 荻山直子

【新田の桜】に携わることになったきっかけは何ですか?

原田さん:

上矢作町カレンダー作成がきっかけです。H23年に文化財保護部会平出恭二先生を引き継ぎました。

荒田さん:

きっかけは文化財保護部会の平出恭二先生が、「熊谷常男さんから、 桜守(さくらもり)の熊谷良一さんがお亡くなりになった後に、桜が小さくなった、木も元気がなくなった。」という悩みを聞いて、何とかしようと文化財保護部会で面倒を見ようと決まった。その後会員の募集や活動が始まった。H22年です。

活動(仕事)は何を?

原田さん:

施肥作業。肥料をもらって桜のもとに撒く。夏のまわりの草刈りです。

荒田さん:

桜の木の観察。環境整備。広報活動の3つです。国道沿いの看板作り。テント設営。トイレ、駐車場整備。盛んだったころは、フォトコンテストの企画。五平餅販売。イワナ焼き販売。豊田の太鼓と横道太鼓の競演などやりました。女性バイクライダーチーム。観光バスでの来場。桜前線を追っかけてくる人たち。散歩がてらに来てくれる町民。その方々にお酒をふるまったり・・・。桜の殺菌消毒とかもやってます。

良かったこと、大変だったことは?

原田さん:

(よかったことは)みんなが寄り集まって、年寄も若い衆も子供も。また今年も新田の桜がさいたなあと楽しんでいただく。大変なことは、施肥作業や夏の草刈りが大変。江戸彼岸桜は長寿で、5メートル。480年くらい経っている。(長野の)戦国武将が高遠の桜をもってきて植えたのではないか(個人的コメント)

荒田さん:

桜を慕うひとがこんなにいるのか。いろいろな方々とお話ができて知り合えた。ほんとに良かったと思います。大変だったことは、好きでやっていることなので、大変だったと思ったことはありません。

活動を続けている思いは?

原田さん:

後世にこの桜を残す目的としていこう。弁慶杉と同じく、親しまれている。木が枯れてしまわないように。少しでも助けになれれば。

荒田さん:

今年も新田の桜が見えたといっていただける。桜を見に来ていただける。桜を愛するひととつながりができたこと。

上矢作の魅力は?

原田さん:

山は青きふるさと。水は清きふるさと。これが最大の魅力。年を取ったら特に強く思うようになりました。若い人たちももっと大切にして上矢作町を育ててほしい。

荒田さん:

清らかな水。澄んだ空気。きれいな青空。緑の木々。たくさんありますが、季節ごとに見せる顔がずいぶん違いますよね。日本中においても一番といえる環境でもあるんですよね。

ありがとうございました。